土壌汚染について考える

2019年2月11日分記事転載(アントレAfricaブログより)

偶然の遭遇

さてさて、現在エチオピア時間で11時、今の所、デモは発生していません。

朝から街をパトロール、その後いつものようにゾーンオフィスに出勤。

僕と同じシダマゾーンで野菜の栽培を行なっている投資家オットさんに偶然遭遇。彼は、土地の取得後、野菜の栽培を始めたものの、欧州へ出荷しようという段階で野菜から汚染物質が検出され非常に困っているとのこと。

ちなみに彼の農場は、アワサ市から南方にあるイルガレム近郊。土壌汚染の原因を調査した際に彼の農場に隣接する川の水から重金属が検出されたのと共に、その川の水をひいて農場に水を撒いていた関係で土壌からも重金属が検出されたとのこと。

土壌汚染の原因はどこからきているのか?

川と土壌から重金属やその他汚染物質が検出されたとのことですが、この原因となるものはどこからきているのか?

また、phも高めだったとのこと。

個人的な感想としては、おそらく土壌汚染については河川の水の利用も一部あるのでしょうが、水そのものよりも土壌に巻かれている肥料などに起因するのではと思っています。

彼の農場の場合は比較的開けた土地で都市部にも比較的近いことから化学肥料や農薬の類が意外と使われていたのかもしれません。

エチオピアでは、一部の商業的な大規模農場以外はこうした肥料や農薬などはあまり流通していないものと思っていましたが、実は国際機関などから意外と入ってきているのかもしれません。

何れにしても結構ナチュラルにオーガニックな野菜などの農作物が流通していると思っていたエチオピアのマーケット意外とそうでもないのかもなと思った次第です。

とはいえ、エチオピアの農村部、事業予定地となっているアルベゴナは標高も高く、水質汚染も少ないと信じたいところですし、片田舎の土地であることから変な農薬も使われていないことを信じたいところです。

契約前の水質検査を。

さてさて、土壌汚染で酷い目にあったオットさんからの助言としては、契約を締結する前に確実に土壌汚染の確認をしておくべきとのこと。

信頼できる検査機関についてもご紹介いただき、早速土壌汚染および水質確認の検査を行おうと思います。水質検査については何れにしても行うつもりでしたが、前倒しで行なってみようかと思います。

今度の事業予定地の近隣にはウォーターボトリングの工場もあることからおそらく大丈夫とは思いますが、Just in Caseですね。

何れにしても議会承認までやや時間がかかりそうなのでこの機に土壌水質検査のプロセスを進めておこうというものですね。

残念ながらまともな土壌・水質検査のできる機関はアワサにはなさそうなのでアディスアベバに久々にお上りさんしようかと思います。