エチオピア、2つの物価について

エチオピア、2つの物価について

今回は、エチオピアの物価事情について、考察していこうと思います。

ローカル市場、外国人市場

基本的にエチオピアでは、現地人の中間層以下をターゲットとしているローカル市場と現地人の富裕層以上と外国人をターゲットにしている外国人市場の2つに分ける事ができます。

この2つの市場というのは、明らかに分断されていて、例えばローカル市場は青空市場みたいな感じだったり、専門店(八百屋、肉屋)といった感じで小さな商店が乱立している感じです。

一方で、外国人市場、最近ではいわゆるスーパーマーケットも増えてきています。こうしたスーパーマーケットでは、肉、魚、野菜、日用品など基本的に全部揃います。

また、価格もローカル市場に比べるとかなり割高な印象を受けます。(輸入品が多い影響もある)

僕は日頃節約のため、現地の方々の生活を理解するために基本的にローカル市場にいっていますが、野菜や肉などの生鮮食料品については特に価格差が大きい印象で、スーパーの半値くらいでローカル市場では食料品が調達できている感覚です。

また、こうした小売店以上に価格差が顕著に現れているのがレストランですね。

看板も無いローカルレストラン

例えば、エチオピア人の国民食であるシロ(ひよこ豆の粉末をトマト、玉ねぎ、スパイスなどで煮込んだ料理)ですが、外国人向け(現地富裕層含む)レストランでの価格が60〜80ブル(300円〜400円)くらいですが、現地のレストランでは20〜30ブル(100円〜150円)と半値以下になります。

しかも、安いだけでなく何故か味も現地の方が美味しかったりします。

伝統食『シロ』
@看板の無いレストラン

現地の料理を食べるならやっぱり現地のレストランがいいですね。(多少見た目で抵抗を感じる方もいるのでしょうが。。)

ちなみに、欧米料理は外国人向けレストランの方がはるかにクオリティーが高いです。。

狙いはどこか?

さて、こんな感じでマーケットでの価格帯が明確に二極化しているエチオピアですが、ビジネスとして儲けを取りに行こうとするとやっぱり外国人向けに商売をする方が儲かります。

ターゲットとなるマーケット自体は小さくなってしまいますが、事業立ち上げのタイミング、製品の製造キャパを考えてもマス向けの商売は難しいですね。

そんなわけで、外国人向けマーケットでのチーズの価格を少しだけみてみましょう。

現地スーパーの乳製品売場

例えば、スライスチーズ。

日本ではスライスチーズって、7枚入りのパックが一般的なようですが、価格はだいたい1パック200円前後。

一方でエチオピアのスライスチーズ10枚入りで600円超します。

もちろん外国人向けの価格帯ですね。

また、少ないながらも存在する現地企業の製造したチーズの価格は1kgで1,200円とかですかね。。

でも、美味しくない。。

この辺りの隙間をうまいこと埋めていこうと思っています。

友達からも引き合いが、、、

かれこれ1年半くらいエチオピアで暮らしているわけですが、エチオピア人の富裕層、ピザ屋オーナー、ホテルマネージャーなどから、早くチーズ作ってよ、なんて話が舞いこんでいます。

一方で、欧米人の友人からも、バカ高い輸入チーズは買ってられない、頑張って美味しいチーズ作ってくれとせっつかれています。

まだまだ、先進国とは比較にならないほど、いろいろなものが足りていないエチオピア、地道に着実に乳製品加工を始めるべく精進します。