自己紹介

略歴。

初めまして、竹重 宇薫(たけしげ いえのぶ)と申します。

ここでは、簡単に僕の自己紹介をさせていただきます。

1986年4月 長野県出身(現在、31歳)

2010年4月より、(株)三井住友銀行に入行

長野市にある長野法人営業部に約3年勤務(法人向けの融資担当業務)

その後、退職する2016年1月末までインドネシアに駐在

2016年2月よりエチオピアにて滞在。

エチオピアに至る経緯。

現在、エチオピアで牧場と乳製品加工会社設立に向け日夜準備を進めていますが、エチオピアに至る経緯を少しだけご紹介いたします。

実は、昔から人と同じことをするのがすごく嫌いでした。

そんな、僕がアフリカに興味を持ったのは、大学生の頃でした。

少し話が遡りますが、英語が大の苦手で大学の英語の単位を取りこぼしそうな時に、大学を休学してオーストラリアへワーキングホリデーにいきました。

アフリカじゃなくてオーストラリアじゃん!と思ったあなた、このワーキングホリデーの経験がアフリカに興味を持った理由に繋がるので、もう少し辛抱して読んでいただけると幸いです。

そう、オーストラリアでワーキングホリデーをしている時に、気づきました!

何に?

日本では、肉体労働ってあまり、待遇のいいイメージがありませんよね?

しかーし、オーストラリアでは鉱山労働者や建設関係なんかで結構お金が稼げちゃったりする現実を知ったのです。

国が違えばワーキングカルチャーも当然違うんですが、この時に明確に感じましたチャンスは日本国外にあると。(日本の常識にとらわれていてはいかん!と)

僕にとって有利にお金を稼げる場所はどこか?

この疑問とっても重要でした。

それと共に、特段、裕福な家庭で育ったわけでもない僕にとっては、何かしらリスクテイクしてチャレンジしていかないと資本主義社会は生き抜けないぞなんてことを考えていたわけです。

時期を同じくして、結構アフリカ関係の映画を観ていました例えば『ホテル・ルワンダ』や『ラストキング・オブ・スコットランド』などなど。

なんとなく、ネガティブなイメージがもたれるアフリカ大陸ですが、実際のこと多くを知らないなー、ひょっとしたら、みんなが行きたがらないアフリカに行ったら、自分自身のバリューをあげられるかなー、なんて考えていたのが大学生の頃でした。

振り返ってみるとズッポリモラトリアムに浸かっていましたねー。

まぁ、そんなこんなで、大学生として日々を満喫していましたが、就職活動の際にやっぱり海外で働きたいなーと海外熱が再燃しました。

でも外資系にチャレンジするほど勇気はないなーなんてことで、たまたま三井住友銀行の人事部の方が、『銀行に入れば海外で働くチャンスが広がるよ!』と言っているのを信じ三井住友銀行に入行しました。

実際に4年目の夏にはインドネシアに転勤できたので、この選択は間違いではありませんでしたね。

その後、インドネシアでは、主に日本企業の現地法人設立の支援業務に従事しました。

この経験がアフリカ行きの意思決定にすごく大きく関係しています。

実際に新興国での法人設立プロセスを学ぶことで得られた自信が2つありました。

1つめは、『海外でも僕働けるじゃん!』という自信、大学生の頃から英語は苦手でしたが、海外での勤務経験を通して、一応、海外のビジネスシーンでも通用するじゃんという自信を得たわけです。

2つめは、『アフリカで法人設立できそうじゃん!』という自信、若干勘違いも含まれていたなーなんて最近痛感していますが、なんとかやっているわけです。

いわゆる根拠の無いとまでは言わずとも、根拠の乏しい2つの自信を抱えて僕は、銀行を退職したわけです。

すごーく長くなってしまいましたが、ここまでは、なぜアフリカかという内容になっていますが、実は前述の内容がエチオピアにかかってくるわけです。

エチオピアは、サブサハラアフリカ(サハラ砂漠以南:いわゆるブラックアフリカ)の国々の中で、実は人口が2番目に多くて、約1億人の人口を抱える大国なんですね。

さらに、日本人として自分の価値をあげるにはうってつけの国で、民間企業もまだ数社しか無いんです。

つまり、僕の目指すビジョンの延長線上におんなじようなことをしている日本人がすごく少なかったんです!

冷静に考えれば日本人が少ない理由ってあると思いますが、、、、

さて話は少し前後しますが、そんなこんなで、銀行を退職する前の年の夏休みエチオピアを訪れました。

以前、ケニアも訪れたことがあったのですが、ケニアと比較するとびっくりするほどエチオピア人は人懐っこく、いい人が多い!こんな印象をうけましたね。(ケニアにお住いの方申し訳ございません。)

一発でエチオピアが好きになってしまいました。

その後、エチオピアについて色々調べると、サブサハラアフリカの国々の中では唯一西欧諸国の植民地支配をうけていなかったり、歴史的にも面白い国だということが僕の起業への道を加速させましたね。

そんなこんなで、2016年1月末を持って古巣、三井住友銀行を退職し、2016年2月から定期的にエチオピアを訪問しながら起業準備を進めている今日この頃です。

なんで、牧場なのか?

自己紹介にしては、ボリューム感がありすぎて、誰も最後まで読んでくれなそうですが、僕自身のブログということで、もう少し現在の心境、状況などについて書かせてください。

さて、なぜ牧場をとの問いですが、実は、銀行を辞めた時には、いくつかエチオピアで開始する事業についてアイディアを持っていました。

例えば、電動バイクのセミノックダウン組立工場とか、フェアトレードコーヒー豆事業とかですね。

実際に、2016年2月から本格的に起業に向けてこうしたアイディアの検証をしましたが、バイクは、東南アジア諸国と異なり、『Coolじゃないし危ない』との理由で、普及が進んでいないこと、コーヒー豆はすでに海外からマスプロが押し寄せていてとてもじゃないが、個人でどうにかなるビジネススケールではないことを知りました。

結構、色々とビジネスアイディアの検証をしつつ、気づいたのが、エチオピアには家畜の牛がたくさんいることでした。

実際、統計データで見ても、エチオピアはサブサハラアフリカ諸国でもっとも家畜牛の数が多いことを知りました。

一方で、国内の乳製品の環境はというと、袋詰めの殺菌乳とヨーグルトなど一部加工品もありますが、チーズやバターの多くは輸入品に頼っている状況。。

『外貨がない』というのがこの国の1つの大きな問題点ですが、原料となる乳はあるのに、加工せず、輸入しているなんて『モッタイナイ!』これが僕が牧場を始めようと決意したきっかけです!

現在、エチオピアでは政府も、この農業関連事業に力を入れており、政府の意向とも合致している。

さらに、牧場を始めようと決意してから日本で研修させていただいた中洞牧場さんで牛の可愛いさにベタ惚れしまして、これしかないだろと現在、我が道を突き進んでいるわけです。

会社設立、3つの目標。

現在(2017年8月時点)、法人設立のプロセスも佳境に入ってきています。

会社設立手続きの中で、事業計画書を作成したのですが、この事業計画書を作る時に作った目標をご紹介します。

なんだかんだ、楽にお金が稼ぎたいなんて冒頭書いてたりしますが、結構真剣に下の3つの目標は達成したいなと思っています。

1.雇用を創出する

エチオピアは、日本の外務省HPデータによると1人あたりGDPが約800ドルの世界最貧国です。

この国にお邪魔させていただいている以上、彼らのためになることをしなければ、いわゆる、Win-WInの関係になりませんよね。

2.安全な食品の製造を通して、栄養面を支える

先ほどの世界最貧国というのにも繋がりますが、安全で高い品質の乳加工品を製造することで、この国の栄養面に貢献することを2つ目の目標としています。

多くの国際機関や政府がエチオピアに対して援助を行なっていますが、やはり持続可能な発展を支えるのは『ビジネス!』との信条からビジネスを通して、安全な食品を製造することで、この国の栄養環境の改善に貢献できればと考えています。

3.新たな輸出品目を創出する

3つ目の目標は、かなり大風呂敷を広げた感じで、バカかとツッコまれそうですが、外貨不足のこの国にもまだまだ魅力的で海外で勝負できるものがあるんだぞ!というところを見せつけるべく、乳加工品をこの国の新たな輸出品目に押し上げることに貢献できたらなと考えています。

最後に。

ここまで、長〜い文章となってしまいましたが、エチオピアで事業を開業するにあたり、やはり、日本の方々にもリアルなエチオピアについて少しでもイメージを持ってもらえればと思い、ブログの開設をいたしました。

また、脱サラ牧場長となるべく、日夜、エチオピアで悪戦苦闘する日常をお伝えすることで、落ち込んでいたり、何とも言えない閉塞感を感じている方々に勇気を与えられたらいいなと思っています。

エチオピアに来る前に多くの方々に『お前はバカなのか?』、『エチオピア?はぁ?』なんてネガティブな反応をもらいましたが、このブログを通して、バカだと言ってらした方々を少しでも見返せればなと思い日々精進しています。

良くも悪くも三十路を迎え、新たな人生のステージを目指して振り出しに戻った僕の奮闘記をお楽しみいただければ幸甚です。

 

2017年8月18日

竹重宇薫