エチオピアの食文化について
ブログを開設してみて、思うこと。
やっぱり文章を書くって難しいなということ。
そして、エチオピアでの生活について書いてみたい内容が想像以上に溢れ出てくること。
さて、今回はエチオピアの食文化について。
エチオピア人は食に対してコンサバか?
エチオピアにきた当初、エチオピア人は食に対してかなりコンサバだという話をよく耳にしました。
その食に対してコンサバだと言われるエチオピア人の愛する食べ物がインジェラです。
インジェラは、テフ(粟とか稗みたいな穀物)の粉末を水でといて醗酵させてから、クレープみたいに焼いた食べ物です。
これを日本人でいうコメと同様ほぼ毎日食べます。
エチオピア人の食がコンサバであると言われる所以は、このインジェラがないとどうにもならない食文化からきていると思われます。
でも、僕はエチオピア人が本当に食にコンサバかと言われるとちょっと疑問に感じます。
確かに地方の農村などでは、昔ながらの伝統的な家庭料理とインジェラが基本になりますが、都市部ではピザ屋を中心に欧米系・中華料理のレストランがかなり増えていて一般化しています。
実際、僕が日本から持ってきたカレー粉を使ってカレーを作っていた時に、友人のエチオピア人が“旨そう!俺にもくれよ”って感じで聞いてきました。
その友人にエチオピア人が食にコンサバだって聞いた話をしたところ。
“昔はそうだったかもしれないけど、今はそんなことないよ”って言ってました。
なんで食生活の話をする上で、このエチオピア人がコンサバかどうかって話をしているかというと、僕自身、今立ち上げを進めている乳加工品製造の会社の需要に大きく関わってくるからです。
友人にアディスアベバで、有名なピザ屋のオーナーがいるのですが、彼のピザ屋はいつみても満席です。
毎日すごい数のピザを売っていそうですが、彼の悩みのタネが、チーズの仕入れ。
チーズの需要が文字通り日増しに高まっているとのことです。
そんなわけで、エチオピア人の食文化は、伝統を重んじるインジェラ文化が依然根強いものの、着実に欧米や他の国々の文化を取り込んで言っていると言った状況です。
僕の事業にも追い風が吹いていますね。
それでも、根強いインジェラ“愛”
エチオピア人の食文化にもグローバル化の波が押し寄せているという話をしましたが、まだまだ根強いインジェラ“愛”について少しお話をしようと思います。
外国人観光客の間でも意見が真っ二つに別れるインジェラですが、その味はというと、醗酵させている関係か、不思議な酸味があります。
この酸味と独特のスポンジのような食感が苦手で嫌いという人も多いインジェラですが、エチオピア人はインジェラを愛して止まない様子です。
少しわかりにくいですが、左の写真は、インジェラに味付けをしたものをプレーンなインジェラで食べる『フルフル』と呼ばれる料理です。
日本人の感覚で言ったら、オムライスで白米を食べるって感じでしょうか?
僕も大好きな料理ですが、こんな料理からもエチオピア人のインジェラへの愛情が感じられますね。
その他にも、『ティブス』と呼ばれるエチオピア風焼肉ももちろんお肉をインジェラで包んで食べます。
さらに、ここエチオピアではスパゲティーさえもインジェラで包む対象となってしまうのです。
これは、日本でも大阪でしか存在しないと言われるお好み焼き定食って感じですよね。
こんなエチオピアのインジェラ文化、是非、人生に一度くらいは楽しんでもらいたいなと思っています。
アメリカセレブにも人気!?のインジェラ
そんなインジェラですが、実はアメリカではスーパーフードとして以前から一定の人気があったそうな。
インジェラの原料のテフは、グルテンフリーかつ高タンパクで食物繊維も豊富というスーパーフードです。
もともと、エチオピア人の移民も多いアメリカ特にワシントン近辺では、エチオピア人のソウルフードであるインジェラを食べられるレストランはそこそこあったとのこと、実際にアメリカセレブに人気かどうか知りませんが、インジェラパワーは結構すごいんですよってことですね。
豚はダメ!?宗教と食文化について
前職でインドネシアに駐在していた時、イスラム教が人口の80%以上であったこともあって、豚肉はあまり食べられませんでした。
本来、豚が大好きでとんかつなんかそれはそれはもう大好きな僕ですが、エチオピアも実は宗教上の問題から豚を食べることができません。
エチオピアの国教は、エチオピア正教なのですが、エチオピア正教では豚を食べることを禁止しています。
勉強不足で申し訳ないですが、おそらく、イスラム教とおんなじような感じで不潔な動物とされているのでしょう。
美味しい豚肉食べたいな。。
宗教と食文化で、僕がもっとも実害を受けているのが、この豚肉食べられない社会なのですが、この他にも実はエチオピアの食文化にエチオピア正教が与えている影響はかなり強いですね。
まず、エチオピア正教の人たちは、週に2日間、水曜日と金曜日に動物性タンパク質の摂取が禁じられる『Fasting day』があります。
これ以外にも長いので、2ヶ月間の『Fasting』期間があったりして、年間で実に230日ほど『Fasting』しているとのこと。
そのため、肉を使わない野菜料理が豊富で、上のバィヤネットなどは、まさにエチオピアの『Fasting Food』の代表格です。
日本では、あまりお目にかかることのなかったいわゆるベジタリアン観光客などは、エチオピアの食文化がベジタリアンフレンドリーですごく喜んでいたりしますね。
まだまだ、ネタは尽きないが・・・
食文化についてといいながら、ほとんどインジェラの話で終わってしまいました。
エチオピアの食文化を1つの記事にまとめるなんてやっぱり無理でした。
文章を書くのはやっぱり難しいと感じつつ、また、食文化については、時期を見計らって書いていきたいと思います。
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