アワサについて
さて、南部諸民族州の州都アワサについて今回は少しご紹介していこうと思います。
エチオピア国内でも最大規模の工業団地(繊維関係)の開発が進むアワサですが、プロジェクトサイトに最も近い大きな街であるアワサについては、僕も常に高い関心を寄せています。
今回は、アワサにも少し滞在していたので、近況のアップデートをしていこうと思います。
開発の進む工業団地周辺
前回、アワサに来てからおよそ4ヶ月くらい経過していましたが、今回行ってまず最初に思ったのが、工業団地が前来た時よりもかなりそれっぽくなって来ていることです。
これまでも、アディス近郊などに立地する中国・インド資本の工場などを見ることがありましたが、工業団地の内部はかなり綺麗でしっかりと近代的な工業団地になっている印象を受けました。
また、工業団地はアワサの中心部から少し郊外に位置しているのですが、工業団地周辺の道路も随分と綺麗に舗装され、北斗の拳の世界観の面影が随分と薄れた印象です。
続々と進出する海外勢
アワサの工業団地開発に伴い、アワサの市内にもちょっとした変化が生まれ始めています。
1つは、外国人居住者の増加。
今回のアワサ滞在では、主にインド人居住用の綺麗な寮が建設されているのと、約150人のインドネシア人が暮らすちょっとした社員寮の存在に特に驚きましたね。
インドネシア人の増加に伴い、ブブールやナシゴレンなどインドネシア料理がアワサで食べられる日も近いかもしれません。笑
さて、こうしたインド人、インドネシア人が何をしに来ているのかという点ですが、製造技術の指導のためにアワサに来ているとのこと。
先日、日本勢でもユニクロの進出がニュースになっていましたが、中国、インド、トルコ、インドネシアと結構繊維関係の投資が実現し、工場の稼働が進んでいることが、こうした背景からもうかがい知ることができますね。
高級住宅も。。。
工業団地周辺には、ぱっと見かなり大きな高級住宅の分譲も進んでいるようですね。
工場のマネジメントを行うエクスパッツ用の住居になるのでしょうか?
人口の流入も加速して街自体のスケールも今後数年でかなり拡大するのではないかと思います。
土地を買っておいたら儲かりそうですね。。。笑
流入する労働者
今回のアワサ滞在でもう一つ驚いたのが、すでにアワサでの賃金が上昇し始めているということ、レストランのウェイトレスの方々やホテルのレセプションなど、お隣のオロミア州から結構労働力が流入していることに気づきました。
彼らに話を聞いて見ると、オロミア州の州都であるアダマを始め、結構大きな都市から来ていること。
オロミア州も花卉類や革製品など海外からの投資も多い地域なので、仕事はたくさんあると思うのですが、賃金を理由にアワサに移り住んでいる人が意外と多いことに驚きました。
これも工業団地の影響なんでしょうか?
個人的には、アワサ周辺での賃金の上昇は、マーケットの拡大にも繋がる話なのでウェルカムですが、アワサに引っ張られて、プロジェクトサイトで賃金が上がり過ぎてしまうと正直辛いなとの思いもあったりします。
相次ぐホテル建設
もともと、リゾート地として知られるアワサですが、工業団地の影響もあってか、かなりホテルがポコポコと新しく立って来ている印象を受けました。
前回訪れた時から今回訪れるまでの数ヶ月の間にも築いただけで3〜4のホテルが開業していましたし、ホテルの建設を行なっている建設現場も多数見受けられました。
増加するバイク
首都アディスアベバでは交通事情から敬遠されるバイクですが、アワサでは、どんどんバイクが増加している印象を受けます。
他の地方でもおそらくアワサほど多くのバイクを見受けることは少ないかと思います。
僕自身もプロジェクトサイトまで約60km公共交通機関もないエリアなので、バイクをレンタルして移動していましたが、やっぱりバイクは便利ですね。
アワサ市周辺は道路もかなり整備されて来ているので、あまり危険を感じることもありませんでした。
ただ、余談にはなりますが、プロジェクトサイトに向かう道中は、舗装道路ではないので、スリップに注意をしないと、、、(プロジェクトサイトからの帰り軽く事故りました。。。)
変化の早い街
まぁ、今回の滞在では、バイクレンタルの甲斐もあってかなり色々と見て回れましたが、アワサは今来ています!
アディスよりももしかしたら変化の早い街かもしれませんね。
今後も長い時間を過ごすであろうアワサの街、定期的に近況をアップしてエチオピアの地方都市の現況を皆さんにお伝えできたらと思います!
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