ビジネスアイディアを固めるまで①

まだまだ、不慣れなブログの扱いですが、デザインをエチオピア国旗色にしてみました。

もっとおしゃれにしたいのですが、どなたかワードプレスの扱いに慣れた方、教えていただけるとありがたいです。

さて、ブログの開設を済ませたわけですが、銀行を退職してからの約1年半を振り返るシリーズを書いていこうと思います。

まずは、僕がビジネスアイディアを固めるまでの経緯について書きます。

興味ないよって言わずに是非読んでいただければなと思います。

エチオピア、初上陸。その時のメモ。

銀行を退職する前の2015年8月、僕は人生で初めてエチオピアの地に降りたちました。

夏季休暇を使って滞在7日くらいの弾丸旅行でしたが、この旅行は、エチオピアの市場調査旅行といった趣のもので、実際に、企業も含めて色々なところを訪問しました。

で、この時の7日の経験でえたものをインドネシアに持ち帰ってアイディアを練って、いけそうな気がすると、銀行を退職したわけです。

『ビジネスアイディアを固めるまで』シリーズでは、この7日間の間にとった以下のメモがきっかになった、4つのビジネスアイディアと牧場&乳加工事業にたどり着いた過程の計5回で連載していこうと思います。

以下、初めてエチオピアを訪れた2015年8月のメモより。。

バイクが少ない。所得増加とともに需要増加するはず。

服装が意外と地味。そして寒い、冬物の服とかも需要ありそう。

コーヒーは一大産業、零細農家の活用の方法はないか。

ゲストハウス少ない。クオリティーも最悪。

初めてエチオピアを訪れた際のメモ、今見ると遠い昔のような気がしますが、まだ2年しか立っていないことに驚きますね。

【仮説・検証】バイク事業の可能性

エチオピアを初めて訪れた際に、まず感じたバイクの可能性。

当時、僕が猛烈な数のバイクに囲まれてインドネシアで過ごしていたことも関係していると思いますが、バイクは確実に来るだろうと思いこみ、以下のような感じでラフなビジネスアイディアを考えていました。

電動バイクのセミノックダウン生産(SKD)

前述のメモから、インドネシアに戻って早速、アイディアを練っていた僕ですが、エチオピアの製造業のレベルは、まだまだで、当然バイクの製造なんかできないでしょ!と考えていました。

そこで、当時、東南アジアに進出を進めていた『Terra Motors』ベンチャー企業として有名な同社ですが、確か東南アジアではSKDの組立工場として進出していたようなと思い出し、これならエチオピア人労働者でもできそうだぞ、と考えました。

当然、僕は、バイク製造のノウハウなんて持っていないわけですから、海外進出を進める『Terra Motors』に、調査を進めた上で企画書を持ち込んで、エチオピア法人の立ち上げ責任者になってやろう!なんて考えていましたね。

実際、電動バイクの仕組みというのは、基本的にミニ四駆なんかと同じように、通常のガソリンエンジンバイクと比較すると圧倒的にシンプルなんですね。

それに、電動バイクであれば、停電の多いエチオピアでは家庭内の補助電源としても使えたり、かなりマーケット価値は高そうだと意気揚々と妄想していました。

エチオピアの現実

以上のように、ラフにこんなことならできるだろうというアイディアを持って、退職後エチオピアを訪れたわけですが、現実には、今のエチオピアではかなり難しそうでした。

何がダメなのか?

ダメな理由はいくつかありますが、まずはマーケット自体がかなり難しいということ。

マーケットの難しさ。

エチオピアに本格的に活動拠点を移してからすぐにこの辺りの調査を始めました。

調査と行ってもこの国では、まともなデータは出てこないので、とにかく足で稼ぐ。

大学に行ったり、街中、レストランなど色々な場所で聞き込みをしました。

結果として、エチオピアでバイクが普及しない要因は主に2つあることがわかりました。

①危ない

エチオピア人にバイクが普及しない理由を聞いて回ってみた所、ほぼ100%の方々が、危ないからと説明してくれるわけです。

確かに、エチオピアでは主要な死因の1つに『交通事故』があがるくらいですからね。

周りを何も覆われていないバイクで事故=『死』を意味するのでしょう。

それ以外にも、エチオピアの道路状況というのは、まだまだ未整備で、舗装されていない道路も多くあります。

また、舗装されていても、穴が空いていたり、バイクに乗るには、かなり不安が多い環境なのも理解できます。

②かっこ悪い

2つ目の要因は『かっこ悪い』

こんな主観的なことが理由になるの?と思う方もいるかと思いますが、これも、聞き込み調査をしていた時に70%くらいの方々から言われた意見です。

このかっこ悪いというイメージ結構手強いと思います。

例えば、日本で中国製のスマートフォン『Huawei』を売ろうとした時、何が起こるか?

『えー。Huawei?ダサい、中国のでしょ、品質大丈夫なの?』

みたいなことが起こるわけですよ。

これってエチオピア人がバイクがかっこ悪いって言っているのと一緒で既存のイメージを覆すのってすごく難しいと思います。

僕の印象としては、『Huawei』って日本ではプレゼンス低いですが、他の国では結構メッシとかを広告塔にして、評判が悪くないのですが、多分、日本でのイメージ回復は固定概念がまとわりついて難しいと思います。

外貨の問題

ここまで、マーケット側での問題点をあげてきましたが、それに勝るとも劣らない問題点が外貨にありました。

エチオピアでのビジネスシーンを語る上で、絶対に切り離せない外貨の問題。

エチオピアは、慢性的な外貨不足が問題になっています。

当然といえば当然ですが、国内で輸出できるようなものって『コーヒー』『ゴマ』くらいなものなので、しかも一次産品の状態で輸出されるので、ほとんど付加価値をつけられていないわけです。

一方で、輸入側はといえば、衣類、建材、その他あらゆるものが輸入されています。

外貨足りなくなるのも当然ですね。

この点から、SKDで製造拠点を作って部品を輸入する際に外貨がないことが問題になってくるわけです。

部品を外貨で仕入れなくてはなりませんからね。

また、せっかく1億人近くいるマーケットですが、国内で販売を伸ばしても外貨の獲得には繋がりません

では、周辺国への輸出の可能性はどうか?

東アフリカ地域には東アフリカ共同体(East African Community)という枠組みがあるのですが、エチオピアはこれに批准していないことから、他のケニア、タンザニアなどの商圏とはズレがあるわけです。

東アフリカ共同体の枠組みの中には関税に関する協定も含まれていて、東アフリカ共同体に加盟するケニア、タンザニア、ウガンダ、ルワンダなどへの輸出を考えるとエチオピアに製造拠点をもつベネフィットが薄くなってしまいます。

また、エチオピアの国際物流は『Ethiopia Shipping & Logistics Service Enterprise』という国営の物流会社を利用しなければならない規制があります。

この物流会社についても、なかなか悪評が多く輸出入のボトルネックになってしまいます。

結論

以上のような、経緯をへて、やっぱりバイク事業はハードルが高すぎるなと諦めたわけですが。

今後、アディスアベバなど都市部でのインフラ整備が進むのと共に、交通渋滞が悪化してきたりすれば、バイクについても利便性から見直される時がくるかもしれないなと感じています。

インドネシアでもそうでしたが、バイクが本格的に普及するには、ボトム層の収入の増加が必要になってくるので、バイク市場がエチオピアで普及するにはまだまだ時間がかかりそうですね。